Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Read 吉田松陰 (よしだしょういん) by 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 135,622 characters · 269 screens
は下田より江戸に到り、将軍に謁見して国書を奉呈し、さらに堀田閣老の邸に抵り、大凡六時間の会話を以て、開国貿易の日本の独立において、国是において、利益において、已むべからざるを陳述し、遂にこれがために独り勢に迫らるるのみならず、理においても、情においても開国の已むべからざるの新思想を以て、堀田備中守を始めとし、井上、川路、岩瀬、堀、その他の幕吏中の秀才に洗礼を施せり。
かくて井上、岩瀬らは、日本の全権となり、ハリスが呈出したる草案に拠り、討論熟議、漸く同年十二月二十五日に至りて、これを規定せり。而して同年十二月を以て、三百諸侯に開港の已むべからざるを伝え、その意見を問い、また林大学頭、津田半三郎を以て京都に上申し、その勅許を得んことを求めたり。而して京都は兼てより鎖国論の本拠にして、唯り勅許を得ざるのみならず、断々然として不承諾の意を示せり。これがために堀田閣老自ら京都に到り、遊説を為したるに拘らず、遂に捗々しき事も無く、堀田の江戸より京都に往復したる時日は、五年正月より四月に亙りたれども、遂にその要領を得る能わず。ただ天下に雷の如く響きしものは、勅答として出でたる「神洲の大患、国家の安危、容易ならざる事」