Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Read 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 138,733 characters · 274 screens
角「誠に年はいかねえが、へえ八歳ぐれえなもんで、へえ実のなる木は花から違うって、あんたお侍えでごぜえやすな」
鹽「取紛れまして、まだ名前も申上げません、手前は鹽原角右衞門と申します浪士で」
角「イヤサ私が鹽原角右衞門という百姓さ」
鹽「へえ私が」
角「あんた何時から鹽原角右衞門と云いやす」
鹽「何時からと云って先祖から」
角「私が名前も先祖から」
鹽「手前の先祖は下野の国塩谷郡塩原村の郷士鹽原角右衞門という事が書類に残って居りますが、精しくも調べては見ません」
角「私が先祖も野州塩谷郡塩原村で、沼田へ来て鍬一つから今では田地や山も持って居りやすが、それじゃア貴方も、元を洗えば同じ血統で」
鹽「妙な縁ですなア」
角「縁は縁だが、此様な事になっては悪縁だねえ、さア此処に金が五十両あるから、これで身形を整えて、立派なお士になって下せえ」
鹽「何う致しまして、見ず知らずの貴方に頂戴することは出来ません」
角「だって元を洗えば、同じ血統じゃないか」
鹽「左様ではございますが、大金を戴く訳はありません」
角「訳がねえッていうが、あんたが鉄砲で打たなければ、己ア命を取られて、金も取られてしもう