Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Read 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 150,254 characters · 300 screens
かれらは、とうとう気がつかなかったのです。ポケット小僧はたすかったのです。しかし、これからが大しごとです。東京に帰って明智探偵や小林少年にこのことを報告し、大ぜいの警官隊といっしょに、奇面城を攻撃して、怪人四十面相をとらえなければなりません。
まる二日、洞窟の中をしらべ、悪人たちの話を立ちぎきしたおかげで、ポケット小僧には、奇面城が、どのへんの山の中にあるかということも、だいたいわかっていました。
いよいよ、奇面城の総攻撃がはじまるのです。名探偵明智小五郎は、どんな計略を考えだすでしょうか。また、四十面相は、どのようなてだてで、これをふせぐでしょうか。千変万化の知恵と力のたたかいが、やがてはじまろうとしているのです。
ポケット小僧は、それを考えると胸がわくわくしてきました。怪人四十面相のほんとうのすみ家、あの恐ろしい奇面城が、どこにあるかを知っているのは、世界じゅうにおれひとりだと思うと、うれしくてしかたがないのです。
ヘリコプターも自動車も、かげが見えなくなってしまったので、ポケット小僧は安心して立ちあがりました。そして、原っぱをよこぎり、国道らしい大きな道にでると、さっきの自動車がいった方角へ、暗闇のなかをてくてくと歩きだすのでした。