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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Read 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 150,254 characters · 300 screens
「ワアッ。ワアッ。」
という、おおぜいの声が聞こえてきます。そして、それが、だんだんこちらへ近づいてくるのです。どうも四十面相の部下たちの旗いろがわるいようです。
そのとき四十面相が、「アッ。」といって、広っぱのむこうの森のほうを見つめました。
警官です。そこへ、ぽっつりと、制服警官のすがたがあらわれたのです。
「ワアッ……。」
という声がしたかとおもうと、四十面相の部下らしい男が、うしろからとびだして警官にくみつきました。
警官は、パッと腰をおとし首をさげて、その男を、ドウッと前へなげつけました。
男はすぐにおきあがって、こんどは前からくみついてきます。
そして、ねじあっているうちに、ふたりいっしょにたおれ、くんずほぐれつの格闘になりました。
「アッ、いけない。あたらしい敵があらわれたぞ。」
四十面相が、おもわず叫びました。
森の中から、もうひとり、制服の警官がとびだしてきたのです。そして、くみあってころがっている四十面相の部下の上に、のしかかっていきました。
とうとう、四十面相の部下は、ふたりの警官におさえられ、ぽかぽかと、なぐられています。
それを見ると、こちらの四十面相は、ヒョイとしゃがんで、そこに落ちていた石ころを、いくつか拾ったかとおもうと、じぶんの部下の上に、うまのりになっている警官にむかって、はっしと