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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Read 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 150,254 characters · 300 screens
上山さんは、夜光怪人が、そばまでくるのをまって、なつかしそうに、手をその肩にまわして、ピッタリからだをくっつけました。そして、穴のふちへひざをついて、顔をそろえて、穴の中をのぞきこみました。
小林少年とポケット小僧は、穴の底から、それを見たのです。
ああ、なんということでしょう。上山さんと夜光怪人とは、なかよく肩をくんで、ほおをくっつけんばかりにして、穴のふちからのぞいているではありませんか。フサフサしたかみの毛と、チョビひげのある上山さんの顔、それにならんで、あのまっ赤な目と、火を吹く口の、青白い夜光の首です。
「アッ、わかった。それじゃあ、きみは……。」
小林君が、ギョッとしたような声で叫びました。
「ウフフフ……、そこに、ころがっているのが、ほんものの上山だ。すると、このおれは、だれだろうね。」
上山さんが、からかうようにいいました。
「きみは四十面相だッ。四十面相でなくては、そんなにうまく化けられるはずがない。そして、夜光怪人に化けているのは、きみの部下だッ。」
小林君が、ずばりといいきりました。
「ウン、さすがは小林だッ。よくさっした。そのとおりだよ。