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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Read 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 150,254 characters · 300 screens
おとなの服をきて、小男にばけていたのさ。」
読者諸君、ちょっと、思いだしてください。四十面相が神山邸の洋館の屋根にのぼったとき、やしきをとりまく警官隊のなかに、明智探偵と小林少年のすがたが見えなかったことは、まえの章に書いてあります。あれを思いだしてください。ふたりは、そのとき、警視庁のヘリコプターをかりだして、神山邸へ飛んでくるために、そっとたちさったのです。
明智探偵は、自動車はもちろん、飛行機でも、ヘリコプターでも、操縦できるうでまえをもっていました。名探偵というものは、万能選手でなければなりません。明智は青年時代から、あらゆるスポーツでからだをきたえてきました。そして、飛行機の操縦までも、じゅうぶん練習していたのです。
「おい、四十面相。きみは、せっかく苦心をして、牢やぶりをしたかとおもうと、もう、つかまってしまったね。こんなにはやくつかまるなんて、いつものきみにも、にあわないことじゃないか。
ハハハハハ。きみがヘリコプターを持っていることは、ちゃんとわかっていた。だから、きみが、あの西洋館の高い屋根へ逃げのぼったとき、ぼくは、すぐにヘリコプターを思いだした。