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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Read 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 150,254 characters · 300 screens
」
「四十面相のことをきかれて、いま公舎からおいでになったところです。」
「そうか。すぐいく。」
「課長、それから、中村係長もいっしょにくるようにとのことでした。呼んでまいりましょうか。」
「うん、呼んでくれたまえ。ぼくはさきにいっているから。」
堀口捜査一課長が、警視総監の部屋へはいると、まもなく中村係長もそこへやってきました。
総監室は、りっぱな広い部屋です。まんなかに大きな机がおいてあって、そのむこうに背広すがたの山本警視総監が、ゆったりと、こしかけていました。夜なかのことですから、秘書官もつれていないのです。
「や、ごくろうですね。四十面相のさわぎを聞いて、心配だから、わたしも、ちょっときてみました。くわしいことは、まだ聞いていないが、このさわぎは、どうしたことだね。」
総監にたずねられたので、堀口課長は、今夜のできごとを、かいつまんで報告しました。
「ふうん、すると、また、あいつにしてやられたわけだね。明智君が、ヘリコプターでつれてきたまでは、おおできだが、それからあとがいけない。いくら変装の名人だからといって、にせものをつかまされたり、警官にばけて庁内にはいりこまれたりしたのでは、警視庁の名おれだ。