Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ほしのくんのにるいだ
新版・星野くんの二塁打
吉田 甲子太郎
Read 新版・星野くんの二塁打 (ほしのくんのにるいだ) by 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 10,945 characters · 22 screens
三
中堅手が転てんするボールを追って、やっと、とらえた。そのまに、ランナーは、二塁、三塁。
ヒット! ヒット! 二塁打だ。
R町の応援団は総だちになった。ぼうしを投げあげる気の早い者もある。
ボールは、やっと、投手のグローブにかえった。
星野は、二塁の上に直立して、両手をこしに当てて、場内を見まわした。だが、このとき、星野は、別府さんがにがい顔をして、ベンチからかれのほうを見ていることには、気がつかなかった。
星野の一撃は、Rクラブの勝利を決定的にした。九番打者の氏原が、右翼に大飛球をあげ、それがぎせい打になって、岩田がホームインしたからである。
Rクラブの郡内野球選手権大会出場は確定し、星野仁一は、この試合の英雄となった。
三
郡内少年野球選手権大会の日どりは、さしせまっていた。だから、星野たちのチームは、自分の地区からの出場権をかくとくした試合のあくる日も、練習を休まなかった。選手たちは、定められた午後一時に、町のグラウンドに集まって、やけつくような太陽の下で、かたならしのキャッチボールをはじめた。
そこへ、監督の別府さんがすがたをあらわした。選手たちは、別府さんのまわりに集まって、めいめい、ぼうしをぬいで、あいさつをした。