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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
Read 柳宗悦 民藝紀行 (うんせききこう) by 柳 宗悦 (やなぎむねよし) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 133,050 characters · 276 screens
五
裏皮とは皮の裏を指すのではなく、箱や品物の内側に張る皮をいうのである。つまり内張り用の薄手の皮をいう。
表皮は最も目につく所であるから、色々の名で皮の性質を区別した。飴皮(赤味の色あるもの)、ひび皮(ふし目と反対に、縦ひびあるもの)、ちりめん皮(皮の内面に細い波紋状あるもの)、黒皮(黒色のもの)、銀気(銀色を呈するもの)、金気(金色を呈するもの)など様々に分ける。大体表皮は厚くして「ふし」(斑紋)が長い。深い山の中腹以上に育つ樹だという。
裏皮の方は薄くして、「ふし」が短く、これを「小豆目」と呼んでいるが、表皮のように底光がない。この種の皮のとれる樹は山の麓にあるという。
山から切りとってくるのは最大なものは幅一尺乃至一尺二、三寸、長さ三尺にも達する。表皮の大きいものを大版といい裏皮の大きいものを小版と呼ぶ。その他「そく皮」と呼んで中間のものがある。二十枚を「一っぱ」、十ぱを「一束」と呼ぶ。
五
以上のように皮にも色々あるから、その性質への知識、用途に準じての選択が肝心である。さて、これを物に作るには、第一それらの皮を綺麗に仕上げねばならない。これがいわゆる「はだける」