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むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
Read 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) by 須川 邦彦 (すがわくにひこ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 100,616 characters · 201 screens
きっと、石灰質のたまり水に、中毒したのであろう。これで、かめの生洲は、だめなことがわかった。
「それでは、正覚坊の牧場をこしらえよう」
ということになった。
海岸に棒杭をうちこんで、じょうぶな長い索で、正覚坊の足をしっかりしばって、その索を棒杭に結びつけておいた。
かめは、索の長さだけ、自由におよぎまわって、かってにえさをたべ、時には砂浜にはいあがって、甲羅をほしている。毎日見まわっては、索のすれをしらべ、索がすり切れて、にげて行かないようにした。また前足と、後足としばるところも、ときどきとりかえてしばった。
そして、前につかまえたかめから、じゅんじゅんにならべて、棒杭につないだが、
ついに、三十何頭かになって、すばらしいかめの大牧場が、二ヵ所もできた。そして、「かめの当番」をきめた。これは、毎日かめの牧場を見まわり、かめの世話をする、かめの監督さんだ。かめをとらえてから日数の多くなったもの、すなわち、古いものから、たべることにした。
海がめの産卵がはじまってから、練習生と会員は、漁業長の指導で、これについての研究をはじめた。
かめは産卵のため、夜、島にはいあがる。