Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Read 福翁自伝 (ふくおうじでん) by 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 209,912 characters · 402 screens
、第4水準2-81-56)の切口を縫て熱油を滴らして手療治をして居た事を覚えて居る。江戸に来てから自然ソンナことが無くなったから、或る時、
鄙事多能年少春
立身自笑却壊身
浴余閑坐肌全浄
曾是綿糸縫※(「やまいだれ+(冢-冖)」、第4水準2-81-56)人
と云う詩のようなものを記した事がある。又藩中に居て武芸をせねば人でないように風が悪いから、中村庄兵衛と云う居合の先生に就て少し稽古したから、その後、洋学修業に出ては、国に居るときのように荒い仕事をしないから、始終居合刀を所持して、大阪の藩の倉屋敷に居るとき、又緒方の塾でも、折節はドタバタ遣て居ました。夫れから江戸に来て世間に攘夷論が盛になってから居合は罷めにして、兼て腕に覚えのある米搗を始めて、折々遣て居た所が、明治三年、大病を煩うて、病後何分にも旧のようにならぬ。その年か翌年か岩倉大使が欧行に付き、親友の長与専斎も随行を命ぜられ、近々出立とて私方に告別に参り、キニーネ一オンスのビンを懐中から出して、「君の大病全快はしたが、来年その時節に為ると何か故障を生じて薬品の必要があるに違いない。是れは塩酸キニーネ最上の品で、薬店などにはない。