Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Read 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) by 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 37,859 characters · 76 screens
と、音楽時間もまもなく止んでアナウンサーが喋り出した。
「何です。ニュースですか」
日本語の分る王が、しッと手を振った。
「……諒山進駐の皇軍部隊長に申上げます。諒山進駐の皇軍将兵の方に申上げます。東京中央放送局海外放送に対する御丁寧な礼状、本日確かに拝見いたしました。係員一同は感激して居ります。それで一両日中更に各位の十分御満足が頂ける豪華版で、慰問の夕を催すことに致しました。どうぞ、御身体を御自愛下さいまして御健闘下さるよう御願い致します。吾々も皆様の武運長久を祈りつつ、微力を尽す考えで御座います。どうか御機嫌よく。本日の放送はこれをもちまして」
律は、王に首を振られて、ぷつんとスイッチを切った。
「少し遅かった。諒山にいる兵から礼状が届いたとその返事をしていやがる」
王は、吐き出すように云って説明した。
「箇旧はどうかな、やっぱり爆撃は免れられないだろうな」
「まあ、夜はこの通りですから大丈夫でしょうが……雲南府はまるで死の街だというし、蒙自も大分やられてますからな」
「いい具合に雲が出たが、これが晴れたら危いもんだな」
「うむ」
と将軍が唾を吐いた。