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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなか、の、じけん

いなか、の、じけん

夢野 久作

Lesen Sie いなか、の、じけん von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.535 Zeichen · 78 Bildschirme

Aozora Bunko

花嫁の舌喰い

「実に立派な心がけです。しかし心配することはない。私たちと一緒に来なさい。これから夜通しがかりで青年会をやり直します。歌は途中で私が唄ってきかせます」

花嫁の舌喰い

一部落挙って、不動様を信心していた。

その中で、夫婦と子供三人の一家が夕食の最中に、主人が箸をガラリと投げ出して、

「タッタ今おれに不動様が乗り移った」

と云いつつ凄い顔をして坐り直した。お神さんは慌てて畳の上にひれ伏した。ビックリして泣き出した三人の子供も、叱りつけて拝ました。

この噂が伝わると、そこいらじゅうの信心家が、あとからあとから押しかけて来て「お不動様」の御利益にあずかろうとしたので、家の中は夜通し寝ることも出来ないようになった。

そのまん中に、木綿の紋付き羽織を引っかけた不動様が坐って、恐ろしい顔で睨みまわしていたが、やがて、うしろの方に坐っている、紅化粧した別嬪をさし招いた。その女は二三日前近所へ嫁入って来たものであった。

「もそっと前へ出ろ。出て来ぬと金縛りに合わせるぞ。ズッと私の前に来い。怖がる事はない。罪を浄めてやるのだ。サアよいか。お前は前の生に恐ろしい罪を重ねている。