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Japanische Klassiker mit Furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme

Aozora Bunko

彼らを縛ってる鎖を断ち切るために、世の中の立て直しが必要だと、こう言うんだ。自分たち軍人が、喜んで命を捧げられる国にしなければならない。今みたいでは、兵隊に向って、国のために命をささげろと言うのが苦痛だ。これでは、兵隊を戦場に連れて行って、むざむざ殺すのに忍びない……」

「なるほどねえ。分るね。砂馬さんの言葉じゃないが」

「なんだ、その皮肉な言い方は」

砂馬はネギの箱を取って、箱ごと傾けてザクを、まるで胡椒でもかけるみたいに、鍋の上にぶっかけて、

「北槻中尉の言うことは、そこまでは俺たちと同じなんだが……」

「北槻中尉は錦の御旗をぶっ立てて革命をおこそうと言うんだな。黒旗や赤旗じゃなくて……」

物騒な話も、まわりがまわりだから、平気でできる。

「そこが、ちょっとちがうんだがね」

慎重な語調で言って、砂馬は箸を鍋に向けて、

「ボルとは絶対、俺たちは手を結べないが……」

錦の御旗と黒旗の同盟は可能であるかのようなその口ぶりに、

「砂馬さん。それは、ちょっとちがうどころか、根本的にちがうね」

「軍を、しかし、抱きこんだら強いからな」

「だからって、ツァーを中心に推し戴くなんて……。