Japanische Klassiker mit Furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lesen Sie いやな感じ (いやなかんじ) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 292.113 Zeichen · 587 Bildschirme
俺は根室へ脱出する前のトヒバラシ(人殺し)の話をして、
「そのカタキを取ろうと俺をねらっている奴が上海にいると、あのオカマのロクが言う。そいつは四・五・六のロクのことじゃないかと思うんだが」
「それはオカマのロクの作り話だな」
と百成は即座に断定した。
「じゃ、なんで俺に向って、オカマのロクはそんなナショ(うそ)を吐くんだ?」
「加柴さん。あんたは俺を矢萩の一味と思ってるな」
と俺の心を見抜いて、
「この上海では、いつ、誰にねらわれるか分らない。用心しないとあぶない土地だ。今夜あたりが、最もあぶないかな」
「どうして今夜?」
「上海に来たてが一番……」
「あぶない……?」
「あんたのことだから、あぶながらないだろうが」
「皮肉か」
「あんたみたいに度胸のいい人ほど……」
「ほんとにあぶないか」
「あんたはみんなから度胸がいい、胆がすわった人と見られているにちがいないが……」
「それは、あんたのほうだろう」
「まぜっかえさないで」
百成はアビルに戻った感じで、
「あぶながらないのが、あぶない。危険に対して恐怖を持たないのがあぶない。危険感、恐怖感を持たない、根っからのテロリストだから、あぶない」