Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたいおおきなて

かたい大きな手

小川 未明

Lesen Sie かたい大きな手 (かたいおおきなて) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.886 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、おじいさんも、大きな声で、笑われました。

「夏時分は、自分の家から、はだかになって、さるまた一つで、いく人も、あります。」

「そんなに、気をつかうのでは、湯にも、らくらくはいれまいが。」

「そうなんです。それに、こみあいますし、まったく、湯にいくのもらくではありません。おじいさん、いなかはどんなですか。」と、おとうさんが、聞きました。

「いなかは、まだそんなでない。昔とちがい、だいぶ暮らしむきが、きゅうくつにはなったが、湯へいって、着物をぬすまれたということは聞かない。村でも、よくよく困ったものには、自分たちのものを、分けてやるぐらいの義理や、人情が残っているからな。」と、おじいさんは、答えました。

子どもながら、勇吉は、この話に、感心しました。

「ねえ、おかあさん、おあしを忘れていっても、お湯に入れてくれますね。」と、勇吉が、口をだしました。

「さあ、このごろは、どうですか。」

「なんで、入れるものか。」と、おじいさんは、反対しました。

「それで、おじいさんは、お金を落としたら、たいへんと思って、たもとをにぎったり、おさえたりしたの。」

勇吉は、さっきのことを思うと、おかしかったのでした。