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Japanische Klassiker mit Furigana

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しじみがし

しじみ河岸

山本 周五郎

Lesen Sie しじみ河岸 (しじみがし) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.438 Zeichen · 51 Bildschirme

Aozora Bunko

吃驚したような眼と、伸ばした月代と、蒼黒いような骨ばった顔を。

「六助だな」と律之助は呟いた。

そして土塀の角までいって、その横丁を覗いたが、若者の姿はもう見えず、そこに四五人の子供たちが遊んでいるばかりだった。

――そして、その子供たちはいっせいにこちらを見たが、中の一人が「また来たのかい」とよびかけた。

「よう、――」

と律之助は云った。それはいつかの、伝次というあの悪童であった。

「よう」と律之助は云った、「はたちのあにいか、どうした」

「そりゃあおらの云うこった」と子供は云った、「こないだあんなめにあったくせに、おじさんまだ懲りねえのかい」

律之助は子供の眼をみつめ、それから云った。

「おまえ見ていたのか」

「いなくってよ」とその子供は云った、「いまだって六さんが逃げたのを見てたぜ」

「六助を知ってるんだな」

「知ってればなにか訊こうってのかい」とその子供は云った、「へっ」と彼は小賢しく肩をしゃくった、「そんなまねしてると、こんどこそ本当に大川へ死骸が浮くかもしれねえぜ、悪いこたあ云わねえから、この辺をうろうろするのはもうやめたほうがいいぜ」

「手に負えねえ餓鬼どもだ」