Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふしぎなひと

ふしぎな人

江戸川 乱歩

Lesen Sie ふしぎな人 (ふしぎなひと) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 44.138 Zeichen · 89 Bildschirme

Aozora Bunko

一メートルもあるよこ顔が、黒々とうつり、大きな口をあけて、へんなふうにわらっているのです。

「えへへへ……」

なんともいえない、いやなわらい声が聞こえてきました。

「だれだっ。そこにいるのは、だれだっ」

小林くんが、どなりつけました。

「おれだよ、わからないかね」

かげの声が、うすきみ悪く答えました。

「だれだっ。名まえをいいたまえ」

「うふふふ……、まだわからないかね。おれは、二十めんそうだよ」

「えっ、二十めんそうだって」

たけしくんときみ子ちゃんは、まっさおになりました。

「そこには、小林くんもいるんだろう。いいか、おれのいうことをよく聞いておくがいい」

かげが、大きな口をぱくぱくやって、しゃべりだしました。へんな声です。まるで、ほらあなの中ででもしゃべっているように、ビーン、ビーンとひびく声です。

「いいか、おれは、まだ、この家のほうせきをあきらめていないのだ。あんなひどいめにあわされたのだから、そのかたきうちをするのだ。そして、明智のやつや、小林や、ポケット小ぞうを、あっと、おどろかせてやるのだ。うふふふ……、いまに見るがいい。ほうせきは、きっと、ぬすみ出してみせるからな」