Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふしぎなひと

ふしぎな人

江戸川 乱歩

Lesen Sie ふしぎな人 (ふしぎなひと) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 44.138 Zeichen · 89 Bildschirme

Aozora Bunko

「わはははは……、だめだよ。そのベルは、おれがさっき、線を切っておいた。いくらおしたって、鳴りはしないよ」

ポケット小ぞうは、はっとして顔色をかえました。そのすきを見て、二十めんそうが、いきなりとびかかってきたのです。そして、ポケット小ぞうのピストルを、たたき落としてしまいました。

ポケット小ぞうは、「あっ」といって、ピストルをひろおうとしました。二十めんそうは、それをつきとばして、自分がピストルをひろおうとします。ポケット小ぞうは、すぐにとびついていって、二十めんそうの手にかみつきました。

「あっ、いたいっ」

さすがの二十めんそうも、かみつかれてはかないません。

それから、おとなと子どもの大かくとうになりました。

ポケット小ぞうはすばしこいので、つかまえようとすると、するりとぬけ出してにげ回り、あい手が近づくと、またどこかに食いつくのです。

二十めんそうも、この小さなあい手にてこずっていましたが、そのうち、とうとうポケット小ぞうをつかまえて、大きなハンカチでさるぐつわをはめ、どこからかなわを取り出して、手足を、ぐるぐるとしばってしまいました。

「ちんぴらのくせに、ほねをおらせやがった。