Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのおにんぎょう

三つのお人形

小川 未明

Lesen Sie 三つのお人形 (みっつのおにんぎょう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.464 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

「いくら、私が、身軽に方々を飛びまわるからといって、どうして、家の内のことまでがわかりましょう……。それは、無理というものですよ。」

「一つのすわっているお人形は、外国人が買っていったというのですが。」

「外国人ですって……。そういえば、私は、人形をたくさん集めている外国人を知っています。その人は、ここから七、八里離れた、海岸に住んでいました。家族といっては、ほかに年とった、雇いのおばあさんがいるばかり、広い庭には、いっぱい草花を植えて、これを愛していました。また、晩方になると、その人は、海のほとりに立って、あちらをながめて、ふるさとのことを思い出していました。ある日、私が、人のいない時分に、窓からのぞくと、いろいろのお人形が、たなの上に飾られてありましたが、それらのお人形たちは、近々に、主人が外国へ帰るそうだが、たぶん、そのときつれてゆかれるだろうということを話していました。知らない国へゆくのをおもしろがっているものもありましたが、また、いったら、もう二度とこちらへは帰られないといって、悲しんでいるものもありました。……もし、あの中に、そのお友だちがいられたなら、おそらく、もう消息は聞かれますまい。