Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
桑は最後に往った。燕児はにわかに走り出て桑の袂をつかまえていっしょに帰ろうと言いだした。母親が叱ったのではじめてはじて入って往った。桑はその女をつくづく見るに婉然たる李であったから覚えず涙を流した。そこで母親の前に這いつくばってしまった。母親は桑を扶け起して侮らなかった。
母親は自分の兄弟に媒を頼んで、吉い日を選んで桑を入婿にしようとした。桑は家へ帰って蓮香に知らして燕児と結婚することについて相談した。蓮香はかなしそうな顔をして聞いていたが、やや暫くして別れて帰ると言いだした。桑は駭いて理由を訊いた。桑は涙を流していた。蓮香は言った。
「あなたが、入婿になって、人の家へ往って婚礼するのに、私はどうして従いて往けましょう」
そこで桑は故郷へ帰って燕児を迎えることにしたので、蓮香も承知した。桑はそこで章へ往ってその事情を話した。章の家では桑に細君のあるのを聞いて、怒って燕児をせめたが、燕児が力めてとりなしたので桑のねがいのようになった。
その日になって桑は自分で燕児を迎えに往った。時日がすくなかったので家の中の設備ができていなかったが、新婦を伴れて帰ってみると、門から座敷に到るまで一めんに毛氈を敷きつめて、たくさんの蝋燭を点け、燦然として錦を張ったようになっていた。