Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
「それがよかろう」
呉王の許しが出たので、その者から魚に衣服をくれた。魚は言われるままにそれを着ると、そのまま鴉になった。そこで羽ばたきをして飛んで往くと、たくさんの朋輩の鴉ががあがあと噪いで飛んでいた。そして、それに随いて往って往来している舟の帆檣の周囲を飛んだ。すると舟の上にいる旅人が争うて我も我もと肉をなげてくれた。朋輩の鴉はすばしっこくそれを空中でうけた。魚もそれにならってやっていると、またたく間に腹が一ぱいになった。そこで帰って林の杪に止まったが、もう前の不平は忘れて得意であった。
二三日すると呉王は魚に偶のないのを憐んで、一羽の雌をめあわしてくれた。それは竹青という名であった。雌雄は互いに愛しあって楽しく暮していた。
魚は舟の上へ往って食物をあさる時に、馴れてしまって用心しないので、竹青がいつも注意したが聴かなかった。ある日、兵士の乗った舟が通った。兵士は肉のかわりに銃弾を飛ばした。銃弾は魚の胸にあたった。魚が落ちようとすると竹青が銜えて往ったので、兵士につかまらずにすんだ。鴉の群は朋輩を撃たれて怒り、羽ばたきをして波をあおったので、大きな波が湧き起って兵士を乗せた舟は覆ってしまった。