Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
そのうちに夜が明けはなれた。侍女や媼達が集まってきて酒の準備をした。そこで広い牀の上に小さな几を据えて二人がさし向いで酒もりをした。魚は、
「僕は何所にいるだろう」
と言って訊いた。竹青は、
「舟にいるのですわ」
と言った。魚は船頭が長く待ってくれないだろうと思った。
「船頭はどうしたかなあ」
竹青は言った。
「いいのです、私から礼をしますから」
そこで魚は竹青と夜も昼も酒もりして帰ることを忘れていた。
舟の中にいた船頭は翌朝眼を醒してみると、漢陽の市が見えるので腰をぬかさんばかりに駭いた。僕は僕で主人の室へ往ってみると主人がいないので、さがしてみたが杳として手がかりがなかった。そこで船頭は舟を出そうとしたが纜の結び目が解けないので、とうとう僕といっしょにおることにした。
二箇月すぎてから魚はふと帰りたくなった。そこで竹青に言った。
「いつまでもこうしていると、親類にも忘れられてしまうし、それにだいいち、お前は私と夫婦になってるが、一度も私の家を見ないというのはいけないよ」
竹青は言った。
「私は漢陽にいなくてはならないから、とても往けないですが、たとい往くことができても、あなたのお宅には奥さんがおありでしょう、私をどうなさるのです、それより私を此所に置いて、別宅にしたほうがよくはありませんか」