Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
ても、金持が貧乏になろうとするのは、わけのないことなのです、私の金は、あなたが勝手に遣ってしまってください、私は惜しくはありませんから」
馬は言った。
「他人の金を遣うのも、やはりよくないことなのだ」
そこで黄英が言った。
「あなたは金持が厭だし、私は貧乏ができないし、しかたがなければ、あなたと家を別けて、清い者は清く、濁った者は濁ってることにしたら、さしつかえがないじゃありませんか」
そこで庭の中に茅葺屋根を建てて馬を住まわし、きれいな婢を選んでつけてあった。馬はそれでおちついたが、しかし、数日するとひどく黄英のことが思われるので呼びにやった。黄英はどうしてもこなかった。馬はしかたなしに自分から黄英の方へ往った。馬はそれから一晩おきに黄英の方へ往くのが例になった。黄英は笑って、
「東食西宿ですね、廉潔な人はこんなことをしないでしょうね」
と言った。馬もまた自分で笑って返事ができなかった。そこでとうとう初めのようにいっしょにいることになった。
ある時、馬は用事ができて金陵へ旅行したが、ちょうど九月九日の菊日に逢ったので、朝早く花屋に往った。肆の中には菊の盆がうるさいほど列んでいたが、皆枝ぶりの面白い美しい花の咲いたものばかりであった。