Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
児は星の下で仔犬のうなるような声をして泣いていた。女は児を抱いて南の家へ往った。
「どうか旦那に逢わしてください」
者は児を抱いた若い女の来たことを取りついだ。南は逢わなかった。南はその夜門の外で女と児の啼く声を徹宵聞いたが、黎明比からぱったり聞えなくなった。
朝になって南は門口へ出た。門口には児をひしと抱いた女が、その児と二人で冷たくなっていた。
廷章は女のいないのに気が注いて、驚いて室の中から家の周囲を探したが、何処にもその姿は見えなかった。廷章は自分のしうちがあまり残酷であったと思って後悔すると共に、女に万一のことがあってはならないと思って、はらはらしながら家を出て探しに往った。
それはもう暁であった。歩いているうちに女はもしかすると棄てた児に心を牽かれて探しに往ったのではあるまいかと思いだした。廷章は村はずれの児を棄てた場処へ足を向けた。
児を棄てた場処には児はいなかった。何か児の身に変ったことがあったのではないかと思って注意したが、べつに変ったこともないので、何人か慈悲深い人に拾われて往ったのか、それとも女が伴れて往ったのかと思った。女が伴れて往ったとしたら何処へ伴れて往ったろう。