Japanische Klassiker mit Furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme
と、言って祝に腰をかけさし、静かに茶を汲んできたが、茶器も立派なうえに茶の色も良かった。祝はますます喜んで飲もうとしたが、みょうな匂いがして茶のようでないから飲まずに置いて、
「どうもありがとう」
と、言って起って出ようとすると媼さんが止めた。
「どうか、すこしお待ちなすってください」
と、言って媼さんはそれから内の方を見て、
「三娘、このお茶は、お客さんがお厭のようだから、其所にある好いお茶を汲んでいらっしゃい」
すると台の後から少女が茶を捧げて持ってきた。それは年の頃十四五の綺麗な少女で指輪も腕釧も透きとおった影の映りそうな水晶であった。祝は少女の手から茶碗をもらって、うっとりとなって口のふちに持って往ったが、茶の匂いがひどく良いので一息に飲んで、
「どうか、もう一ぱい」
と、言って二杯目の茶をもらったところで、媼さんが外へ出て往った。それを見て若い祝は少女の細そりした手を握ったが、少女が厭な顔もしないでその手の指輪の一つを脱いた。少女は頬を赧くしながらにっと笑った。祝の心は怪しくなってきた。
「あなたはどうした方です」
と、聞くと少女は囁くように言った。