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Japanische Klassiker mit Furigana

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かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Lesen Sie 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.926 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

王は不思議な女の言葉に耳を傾けて聞いていた。話の後で女は起きて帰ろうとした。王は帰すのが惜しかった。

「まあ、いいではありませんか」

「私は、あなたとは宿縁がございます、今晩に限ったことではございますまい」

王は強いて止めるわけにはいかなかった。女は静かに起きて室を出て往った。

その翌晩、王は女のくるのを心待ちに待っていた。女ははたして来た。王は女を自分の前の腰かけに据えてはなした。

王はその晩女と結婚した。女はその晩から日が暮れると必ず来て、王の許に一泊して帰って往った。

月の澄んだ晩であった。王は女といっしょに庭前を歩いていた。王はその時ふと思いだして聞いてみた。

「あの世にも城や家があるだろうか」

「ありますとも、立派なお城も屋敷もございます」

「それは此処から遠いだろうか」

「なに、此処から僅かに三四里でございます、だがこの世とは、夜と昼とが違っております」

「私にも見えるだろうか」

「見えますとも」

「見えるなら見たいものだな」

「では、まいりましょう、いらっしゃい」

女はもう月の下を風に吹かれる雲のようにひらひらと歩いて往った。王もその後から随いて往ったが、女の足が馬鹿に早いので追っつけなかった。