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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

それから五、六カ月の後、ふたたび先度の北門外へ行くと、そこは空き家で、主人らしい者は住んでいなかった。(異聞総録)

疫鬼

紹興三十一年、湖州の漁師の呉一因という男が魚を捕りに出て、新城柵界の河岸に舟をつないでいた。

岸の上には民家がある。夜ふけて、その岸の上で話し声がきこえた。暗いので、人の形はみえないが、その声だけは舟にいる呉の耳にも洩れた。

「おれ達も随分ここの家に長くいたから、そろそろ立ち去ろうではないか。いっそこの舟に乗って行ってはどうだな」

「これは漁師の舟だ。おまけにほか土地の人間だからいけない。あしたになると、東南の方角から大きい船が来る。その船には二つの紅い食器と、五つ六つの酒瓶を乗せているはずだから、それに乗り込んで行くとしよう。その家はここの親類で、なかなか金持らしいから、あすこへ転げ込めば間違いなしだ」

「そうだ、そうだ」

それぎりで声はやんだ。

呉はあくる日、上陸してその民家をたずねると、家には疫病にかかっている者があって、この頃だんだんに快方に向かっているという話を聞かされたので、ゆうべ語っていた者どもは疫鬼の群れであったことを初めて覚った。