Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
ありがとうございます」
かれは丁寧に挨拶して、どこへか消えてしまったので、人びとはただ驚き呆れるばかりであった。張先生は仆れたままで再び生きなかった。(同上)
両面銭
南方では神鬼をたっとぶ習慣がある。狄青が儂智高を征伐する時、大兵が桂林の南に出ると、路ばたに大きい廟があって、すこぶる霊異ありと伝えられていた。
将軍の狄青は軍をとどめて、この廟に祈った。
「軍の勝負はあらかじめ判りません。就いてはここに百文の銭をとって神に誓います。もしこの軍が大勝利であるならば、銭の面がみな出るように願います」
左右の者がさえぎって諫めた。
「もし思い通りに銭の面が出ない時には、士気を沮める虞れがあります」
狄青は肯かないで神前に進んだ。万人が眼をあつめて眺めていると、やがて狄青は手に百銭をつかんで投げた。どの銭もみな紅い面が出たのを見るや、全軍はどっと歓び叫んで、その声はあたりの林野を震わした。狄青もまた大いに喜んだ。
彼は左右の者に命じて、百本の釘を取り来たらせ、一々その銭を地面に打付けさせた。そうして、青い紗の籠をもってそれを掩い、かれ自身で封印した。
「凱旋の節、神にお礼を申してこの銭を取ることにする」