Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
そのうちに、往来の人がこんなことを伝えた。
「ゆうべ一頭の虎が城内に跳り込んだので、半日のあいだ城門を開かなかった。軍人らが城内に駈け付けて虎を射殺し、その肉を分配して食ってしまった」
彼はいつまでも帰らず、又そのたよりも聞えなかった。彼は虎に化けたのである。遺族は虎の肉を食った人びとをたずねて、幾塊かの骨片を貰って来て、それを葬ることにした。(茅亭客話)
霊鐘
陳述古が建州浦城県の知事を勤めていた時、物を盗まれた者があったが、さてその犯人がわからなかった。そこで、陳は欺いて言った。
「かしこの廟には一つの鐘があって、その霊験あらたかである」
その鐘を役所のうしろの建物に迎え移して、仮りにそれを祀った。彼は大勢の囚人を牽き出して言い聞かせた。
「みんな暗い所でこの鐘を撫でてみろ。盗みをしない者が撫でても音を立てない。盗みをした者が手を触るればたちまちに音を立てる」
陳は下役の者どもを率いて荘重な祭事をおこなった。それが済んで、鐘のまわりに帷を垂れさせた。彼はひそかに命じて、鐘に墨を塗らせたのである。そこで、疑わしい囚人を一人ずつ呼び入れて鐘を撫でさせた。