Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Lesen Sie 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.458 Zeichen · 363 Bildschirme
徐四が怪しんで問うまでもなく、少年は泣いて頼んだ。
「どうぞ救ってください。わたしは実は男ではありません。後生ですから、なんにも聞かずに今夜だけ泊めてください。そのお礼にはこれを差し上げます」
少年はふくろを解いて、見ごとな毛裘をとり出した。それは貂の皮で作られたもので、金や珠の頸かざりが燦然として輝いているのを見れば、捨て売りにしても価い万金という代物である。徐四もまだ年が若い。相手が美しい女で、しかも高価の宝をいだいているのを見て、こころ頗る動いたが、かんがえてみるとどうも唯者でない。迂闊に泊めてやって、どんな禍いを招くようなことになるかも知れない。さりとて情なく断わるにも忍びないので、かれは咄嗟の思案でこう答えた。
「では、まあともかくも休んでおいでなさい。となりへ行ってちょっと相談して来ますから」
女を煖坑の上に坐らせて、徐四はすぐに表へ出て行ったが、となりの人に相談したところで仕様がないと思ったので、かれは近所の善覚寺という寺へかけ付けて、方丈の円智という僧をよび起して相談することにした。円智はここらでも有名の高僧で、徐四も平素から尊敬しているのであった。