Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第一巻 (あかくら) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.056 Zeichen · 223 Bildschirme
八 随筆の弁
といって先生はニヤリとしておられた。
それから二、三日してまた何か用事を見付けて図々しく伺ってみた時、先生は前の会計簿を持って出てこられて、「君この会計の計算が間違っているよ、一円余計に金を受取っていることになってる」といって一円出されたのであった。何思わずそうでしたかといってそれを受取って鰐口の中へ入れると、先生は
そうあっさり受取って貰うと大変難有い。僕はまたもし君がそれは商人の間違いだろうとか何とかいって受取ってくれなかったらどうしようかと思って随分気にしていたんだがね、そういう点は現代式の教育の良い点なんだろう。
といわれた。こんな事を褒められたのは実に意外だった。
八 随筆の弁
初めて伺った時に聞いた話にこんなのがある。
僕みたい絵も描きたいし、音楽は好きだし、それに変なものも書きたいし、こんな道楽者は物理なんかやるんじゃなかった。もう断然何も書くまいと決心していても、雑誌社の人などは実に根気よく頼みにくるし、それにあまり頼まれると気の毒になる性質だから、つい書いてみる気になってしまうんだ。それに、ちょっと小使いにもなるからなかなか工合の良いこともあるね。