Japanische Klassiker mit Furigana
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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第一巻 (あかくら) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.056 Zeichen · 223 Bildschirme
一八 水産時代の思い出
実際書きつけていると、段々図々しくなって、思い切ったことを書きたくなるので困るよ。口でいったことなら、何をいったってかまわないが、筆で書いたものはどんなつまらぬことでもやかましくて、実際馬鹿らしい目にあうことがあるからね。君なんかも今に何か書くようなことがあってもそれだけは注意し給え。
実は今度の議会を見てきて、議会見物記というのを書こうと思ったのだが、丁度書き上げた時、武藤山治とかいう人が「議会は最も能率の上らぬ機関だ」とかいって懲罰になったということを聞いて、怖くなったから止めてしまった。僕が死んで遺稿でも整理する時があったら出してくれ給え。実際、あんな不愉快な所はないね。バントラとかいう人が、まるで何やらちっとも分らぬことをいって、手を振り廻して無暗と怒鳴っているし、政友会の方は、また厭に落付いて、何といわれたってどうせ多数決できめるんだからというので図々しく平気で構えているし、実際あんな不愉快な所はないよ。
一八 水産時代の思い出
先生は大学を出られてしばらくして、水産講習所へ講義に行っておられたことがあった。その頃手をつけられた水産方面の色々の問題が、その後優れた後継者達の手で立派な水産物理学となって、今日日本の水産の技術と同様、立派に世界に覇を成しているのである。