Japanische Klassiker mit Furigana
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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第一巻 (あかくら) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.056 Zeichen · 223 Bildschirme
翌朝、武士達が恐る恐る海岸へ行ってみると、軍艦は全部難破していたのである。友の話によると、船はほとんど朝鮮馬山で造ったので、不完全なものだったそうであるが、兎に角忽必烈が日本の気象に通じていなかったことは有難いことであった。
今では誰にもよく分っているように、この秋の初め我が国を襲う颱風は大抵太平洋上にそれるので、滅多に支那や朝鮮の方へは行かない。それにしても『三国誌』なら、きっと天文をみる学者達が忽必烈を諫めて、叱られる所が一条位出てくるところである。それよりも、その頃から颱風は現今と同じような道をとっていた証拠であるといったら、その方が『三国誌』めいてくるかも知れない。
これにも懲りずに、弘安四年の颱風の時期を選んで、また攻めてきた。実際の所は、第一軍の朝鮮軍が壱岐を攻め博多に迫ったのは五月二十日だそうで、その時は勿論まだ颱風の時期ではなかったのである。
今度は時宗の方でも、彼我の戦術の差を覚って、石塁を作って上陸させないことにした。先方でもまた、今度はよほど注意した心算だったとみえて、軍艦の間を鎖でつないでしまったのである。『国史眼』には「賊巨艦を連鎖し、高櫓を起し、巨※(「石+駮」