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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

Lesen Sie 久生十蘭短篇選 (ぼしぞう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.344 Zeichen · 96 Bildschirme

Aozora Bunko

すみませんでございます……ふざけてなんかいるもんですか。大まじめよ。そんな生意気なことをいうなら、電話、切ってよ。あんたみたいなバカ、勝手にするがいいわ。

やっぱり聞きたいんでしょう。だからつまらない強情を張るのはおよしなさいっていうの……そこは腕よ。その気になったら、志貴子ぐらい釣りだすぐらい、ぜんぜんお軽いのよ。「あなたにはかなわないわね。でも、いまの話を聞いて、あたしもなんだかホッとしたわ。木津さんには悪いけど……平気な顔でおし通すつもりなら、どちらのためにもいいかもしれなくってよ。そんなら、いいパァティにご案内するわ。午後、赤坂離宮で使節団の観光茶会があるのよ。元宮様や大公使の集り……お出になる気はなくって」

元宮様のほうは知らないけど、外交官の古手ぐらいは出るらしいから、大公使はまんざら嘘でもないのよ。ただし、志貴子をまごつかせようというのは、それがすんだ後の観楓亭の跡見の茶会のほうなの。

もちろんよ。すぐ乗ってきたわ。「そないなパァティやったら、服は半礼装でっしゃろ。シャールも銀狐ぐらいにせな、恥かくわ」なんて、嚥みこんだようなことをいっているの。