Japanische Klassiker mit Furigana
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じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
Lesen Sie 人外魔境 (じんがいまきょう) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.713 Zeichen · 205 Bildschirme
白痴女と魔境へゆく男
イギリスの勢力圏であるチベットをとおって、重慶へ通ずる新ルートがあるのではないか※(疑問符感嘆符、1-8-77) しかしそれは、『天母生上の雲湖』の裾続きで遮断される。裾といっても、二万フィートを下る山はないのだからね」
「すると」
「ところが、僕は予想を裏切られた。マアこれは、本談のなかで詳しく話すことにしよう。で、『天母生上の雲湖』で起ったおそろしい出来事だが……惜しいことに、僕には君のような文士を納得させるような喋り方が出来ない。サア、なんというか文学的というのかね。それほど、これは人間のいちばん奥ふかいものに触れている」
折竹は次のように語りはじめた。
白痴女と魔境へゆく男
襤褸よりも惨め――とは、失敗した探検隊のひき上げをいう言葉だろう。ダネックは、基地の察緬へ這々の体でもどってきた。ここは、折竹が三年もいる土地である。西雲南の、東経百度の線と北回帰線のまじわる辺り、そこだけ周囲とかけはなれた動物区をいとなんでいる、いわゆる察緬小地区の盆地だ。
折竹は、アメリカ地理学協会の依頼で探検には加わらず、もっぱらここで採集に従っていたのだ。すると、その第三次「天母生上の雲湖」