Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いりえのほとり

入江のほとり

正宗 白鳥

Lesen Sie 入江のほとり (いりえのほとり) von 正宗 白鳥 (まさむねはくちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.430 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

「まだ友だち同士英語で手紙のやり取りはできんのかい」才次は差出人の名前を見て封筒を下へ置いて、

「この女も東京言葉を勉強しに、高い資本を費うて東京の学校へ入っとるのかい」

「そないな悪口は勝らには何ともないがな。ここにおる者でも、手紙にはお互いに東京言葉を使うとるんじゃもの」

「……東京の女子もへんてこな言葉を使うぜ。ちょっと道を訊いても、べらべらと言うて何やら訳が分らん」

「東京の人はいったい口が早いんじゃろうか」勝代はふとまじめに尋ねた。そして、卑しい田舎訛を朋輩に嗤われはしないかと気遣った。

「口が早いばかりじゃない、何かしらん忙しそうでゴタゴタした処じゃ。若い間はあんな町で好きなことをして暮らすのもよかろうが、歳を取ったらおれる所じゃない。田地まで売って大阪や神戸へ行った者が、よくみい、たいていは失敗ってヒョコヒョコ戻ってくるじゃないか。儲けて他所の銭を持って戻る者は十人に一人もありゃせん。たいていはこの貧乏村の銭を持ちだして都会へ捨てに行くんじゃから、村はますます貧乏になるばかりじゃ。近い話が寺の坊主からして、わざわざ損をしに神戸へ投機をやりに行くというありさまだもの」