Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いりえのほとり

入江のほとり

正宗 白鳥

Lesen Sie 入江のほとり (いりえのほとり) von 正宗 白鳥 (まさむねはくちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.430 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

四

やはり英語修業に心が惹かれた。

夕日は障子の破れ目から、英文典の上に細い黄ろい光を投げている。下女はランプに油を注いで、部屋部屋へ持廻っている。

四

十日にはうまい魚を買溜めて待設けていたのに、栄一は帰ってこなかった。「もう四五日遊んで帰る」と、大阪の市街を写した絵葉書を寄越した。

誰よりも勝代が一番長兄の帰省を待ちかねて、母親に向ってしきりに噂をしていた。「栄さんが春まで家におってくれると、勝も東京へ随いて行けるのじゃけれどな、戻ったと思うと、すぐにまた行ってしまうんでしょう。東京で暮らすよりゃ田舎に住んでおる方が仕合せだと、よく手紙に書いてくるけれど、自分だって、一月とも田舎にはじっとしておられんのだもの。……学問をした者は、こんな下等な人間ばっかり住んでおる村へ戻ってきたって話相手はないし、見るもの聞くものが嫌になってしようがあるまい。勝には栄さんの心持がよう分っとるがな。……勝も今の間にせっせとお姉さんや祖母さんのお墓へ詣っておこうと思うとるけど、途中で人に顔を見られるのが気味が悪いから、どうしても出て行かれん。勝は外を通ってる人の声を聞いても時々気疎いことがありますぞな。