Japanische Klassiker mit Furigana
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こうえんのはなとどくが
公園の花と毒蛾
小川 未明
Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme
十
」といいました。
十
翌日になると風は静まりました。朝早くから、まだ太陽の上がらないうちに、みつばちは起きて飛ぶ用意をしました。
「私は、昨日は一日なにも食べなかった。今日は腹がすいてたまらないから、大きな花を尋ねまわって、うんとみつを吸ってこなければなりません。じゃ、さようなら。また、お目にかかります。」といって、とこなつの花に別れを告げていこうとしました。
とこなつの花は、黙っていましたが、いざみつばちが飛び去ろうとするときに、それを呼び止めて、
「みつばちさん、いくら腹がすいていても、けっして、黒い百合の花などに忘れても止まってはいけません。お気をつけなさいまし。」といいました。
「ごしんせつに、ありがとうございます。気をつけます。」といって、みつばちは、元気よく、朝の空気の中を、羽を鳴らして飛んでゆきました。
その日は、昼過ぎから、夜にかけて、雨が降りました。そして、雨は、じきにやみました。すると、すがすがしい気分が、あたりに漂って、ぬれた木の葉や、草の葉が、そこここに立っている電燈の光に照らされて、きらきらと輝いています。
とこなつの花は、みつばちが、夜になっても、帰ってこないので、どこで眠ったろうと考えていました。