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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、いつものように、小柄で、丁寧に封を切った。

火急一筆のこと、牧仲儀、今暁錦地へ罷越候が、不逞浪人輩三五、警固の体に被見受候に就者、油断被為間敷、船行、伏見に上陸と被存候間、以飛脚此旨申進候。七瀬殿並綱手、当座当屋敷に滞留のことと被存候――

「母上は、首尾よく――」

と、云った時、廊下に足音がして

「又、御手紙どすえ」

「御苦労」

「御使の奴さん――」

「わしが参る」

と、云って、小太郎が降りて行った。八郎太は、友喜礼之丞からの手紙を、黙読してしまうと、大きく、肩で呼吸をした。小太郎が入って来て

「友喜の小者で、怪しい者でござりませぬ」

「友喜の手紙によると、七八人から、十人近い人数が取巻いておるらしい」

「して、修法する土地は?」

「比叡山」

「矢張り――叡山」

「十人と聞いても――二十人おっても、今更、他人の助力を受けたり、後日に延したりすることはできぬ。わしが、牧の修法を妨げて斬死したと聞いたなら、正義の人々は一斉に立つであろう。わしは、それを信じて、死ぬ。然し、お前も共々に死んでは、仙波の家が断絶する。大義、親を滅す、とは、この事じゃ。小太――無駄死、犬死をしてはならんぞ。