Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
人々の沈黙しているうちに、行事はだんだん進んで行ったらしく、読経の声が、次第に高くなり、鈴の音が烈しく響き、人々のいる部屋の中まで、薄い煙が、のろのろと、忍び込んで来た。
「鉄砲役には――わしは、高木市助がよいと思うが――」
と、いった時、山田が
「然し――主君に当る方を、鉄砲にて――は、ちと、恐れがあると、心得ますが――」
近藤も
「某も、左様に存じますが――」
靱負は、二人を見て頷いた。そして
「わしもそれを考えんではないが――」
と、いって、一座を見廻して、微笑しながら
「何うじゃ、久光を討つのは、少し、過激すぎるかの?」
と、聞いた。人々は、黙って頷いたり
「左様に存じます」
と、答えたりした。
「では、将曹、平、仲の徒を鏖殺するか」
「吉井、村野等の帰国を待ちまして、すぐ様、その手段に取りかかりましょう」
人々が、頷いて、賛意を表した時、玄白斎は、大声に
「是の如く、観ずる時、当に、縛字を一切の身分に遍して、その毛孔中より甘露を放流し、十方に周遍し、以て一切衆生の身に灑がん。乞い願くば、この老体を生犠とし、その因を以て、能く、当に、種子をして漸次に滋長せしむべし。