Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
「二人っ」
と、庄吉が、叫んだ。
「二人だっ、嬉しいことを仰しゃいますね。ええ、あっしゃ、命をすてますよ。なあ、いつか聞いた極意だ。斬らしておいて、斬れ。斬るより突け。一太刀でいいんだ。野郎の面へ、ぐさっと、斬りゃいいんだ。死にますよ。脚へ、齧りついたって――そうだ、ねえ、深雪さん。野郎に、貴女が、深雪と、名乗りかけて、話をしている、その後方から、あっしが、短刀で、一突きに――何んとか、そういう工夫を一つ、思案しておきやしょう。もし、出逢ったら、何ういうことになさいます?」
「死ぬつもりゆえ、仮令月丸を、殺さないまでも――殺すなどと、思いもよらぬこと。一刀なり恨めばよいゆえ、命をすてて、尋常に名乗りかけて、討たれましょう。何れ、小太郎の耳へ入れば、捨てておきますまい。月丸とて、一流の使手ゆえ、女風情や、お前が、何う工夫したとて、討てるものではなし、要らぬ計をして、月丸に侮られるより、立派に、太刀打をして、討たれましょう。母子三人、討たれたなら、天の冥利としても、月丸は、いつか殺されよう。なまじ――」
「判った。判った」
庄吉は、片手で、押えて
「もう、何も申しません。