Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
「朝行水のたばね髪」という言葉は、束ね髪をして朝行水をする、という意味にも取れる。朝行水をした後を束ね髪でいる、という意味にも取れる。後の解の方がよくはないかと思う。
『雲萍雑志』の著者は「夏日の七快」の一として「湯あみして髪を梳る」を挙げた。五月雨時の粘った膚を朝行水で洗うのは、爽快でないことはないかも知れぬが、夏日の十快には該当しそうもない。やはり五月雨の鬱陶しさが先に立つからであろう。
ほとゝぎす月夜烏の跡や先 里東
月夜に浮れて烏が啼く。そうかと思うと今度はほととぎすが啼渡る。月夜烏が啼き、ほととぎすが啼く、という趣を詠んだのである。「跡や先」という言葉は、前後して啼くといったら、一番わかりいいかも知れない。
鵑声と鴉声とを配したものは、其角に「それよりして夜明烏や時鳥」という句がある。ほととぎすの声を聞いてから、ややあって夜明烏の声が聞える、というのである。尤もこの方は声々相雑るのではない。鵑声から鴉声に移ることによって、夜明に至る時間の経過を現している。(『己が光』には中七字が「それよりして夜明の馬や」となっており、伝え誤ったものかとも思われるが、明方早く戸外を通る馬の音は、また別個の趣をなしているようである。