Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声なるものは、現在のわれわれには縁の遠いものであるが、ただ鹿の声を詠じた句を見ると、自然夜の趣が心に浮んで来る。

この句は白日の下の鹿の声を捉えた。前山に秋の日がかんかん当っていて、そこから鹿の声が聞えて来るとすれば、最もわかりいいわけだけれども、必ずしもそう限定する必要はない。作者自身も山中にあって、明るい秋の日の下を歩きつつある。そういう場合にどこかで鹿の鳴く声を聞いた、と解してもよさそうである。

夜鳴く鹿のあわれさは古来幾多の人がこれを捉えている。万乎は日の照る山に鳴く鹿を聞き、そこに別箇のあわれさを認めたのである。

だき起す雨の薄のみだれかな    苔蘇

庭中の薄であろうかと思う。降り続く雨に穂先が乱れて俯伏すようになっている。重いその一叢を抱き起すというだけのことである。

「だき起す」という言葉は人に対するもののようであるが、この場合少しも厭味を伴わず、かえって薄に対する或親しみが現れている。のみならず「だき起す」という動作によって、その一叢の薄の様子から、雨を帯びた重みまでが身に感ぜられる。薄の句としては特色あるものたるを失わぬ。