Japanische Klassiker mit Furigana
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みょうじのはなし
名字の話
柳田 国男
Lesen Sie 名字の話 (みょうじのはなし) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.823 Zeichen · 46 Bildschirme
開墾奨励法
荘園の増加
開墾奨励法
この話をするためには少しく王朝時代の開墾の事情を説かねばならぬ。最初は百姓が重税その他の理由から、土地を捨てて立ち退いた跡が荒れて行く恐れもあり、また政府としては収入の増加を謀る必要があったために、これらの荒地もしくは原野を開墾する者には、奨励として永くその田地を持たせるという開墾奨励法が出たのがもとであって、地方の百姓の中で下人などの多く資本の余裕のあるものは、この奨励法に基いても大分開墾したものがあったようであるが、実をいうとこれでは開墾をした楽しみが少ないので、以前通りに重く租税を取られて耕地を殖すのも張合が少ない。
荘園の増加
ところが大きな社や寺、または朝廷の大官が特別の思召しをもって拝領する場合の開墾地は、常に租税の全部を挙げて下さるのであるからして、前のものに比べれば非常に有難味の多いものであれば、これが出てからはもはや通例の荒地開墾などは捨てて顧みるものもなくなったのであります。この第二の特別開墾は、もちろん弊害も多いことであるからして、表向きの法令では力めてこれを制限するようにしてあったが、実際は年とともに面積も増加すれば特権も増加して、ついには徴税権はもちろん、いっさいの地方官の行政権の及ばぬ国の中の国のごときものができてしまったのです。