Japanische Klassiker mit Furigana
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みょうじのはなし
名字の話
柳田 国男
Lesen Sie 名字の話 (みょうじのはなし) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.823 Zeichen · 46 Bildschirme
七党と称する大地主の団体
同じ原野でも薪を刈りに、もしくは狩をしにしばしば人の往来する所では、従来の地名がありまして、そこに来住するものはただちに新宅の家号としてこれを採用しました。すなわち在名であります。しかし以前の人口の少なかった地方では、事によると五町七町の小区劃では地名のない所がある。かくのごとき場合には変則ではあるが、あべこべに貞季とか国知とかいうような人の実名を、地名につけたのである。しかし新名主はいずれ金持の子供であるからして、自分で犂鋤を手にする訳でないから、子供もあれば女もあるのであって、太郎丸とか次郎丸とかいう童名をただちに地名に付けたものもあるのであります。名古屋附近に一女子・二女子などという小字のあるのは、女が名主になった証拠であります。
七党と称する大地主の団体
京都附近の国々では土地に余りが少なくて、下受開墾の有難味も自然薄かったかも知れぬが、関東に来ると広漠たる原野を自由勝手に占有することができたために、京都の貴族に取り入って甘んじて家人の地位に下っても、実際の富を作り武力を養うに十分であったのであります。武蔵などは中央荒川と多摩川間の平原に、七党と称する大地主の団体が七つまであった。