Japanische Klassiker mit Furigana
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よじげんひょうりゅう
四次元漂流
海野 十三
Lesen Sie 四次元漂流 (よじげんひょうりゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.363 Zeichen · 128 Bildschirme
それより全国へ手配してあの大金庫を探しださせるのがいい」
「そんなことよりも、さっき幽霊が大金庫を持ってどっちへいったか、その目撃者はないか、それを大急ぎで調べる事ですよ」
「そんなものを見たという者は、ただ一人も現われないよ、怪しげな雲をつかむような話だから、頼みにはならないよ」
「困ったねえ。これじゃ全く手のつけようがありゃしない」
一同は顔をあつめて、吐息をもらしあう外なかった。
と、そのときであった。突然室内に大音響が起った。がらがらとガラスが破れ器物がくだける音! すわ一大事件だ。爆弾がなげこまれたのであろうか。
一同は、反射的に、その大音響がした方へふりかえってみた。すると、東に面した硝子窓が大きく破れ、そこから冷たい夜気が流れこんでいる。その窓の下のところに並べてあった事務机や椅子がひっくりかえり、その中に見覚えのない大きな箱が、稜線を斜にしてあぶない位置をとっている。
「おや。へんなものがあるぞ」
「あっ、そうだ。窓から飛びこんできたんだ」
「窓からとびこんできたって、ああそうか。あの通り硝子窓が破れているからねえ」
こわごわその大きな箱の方へ近づいて、目をぱちぱちやっていた刑事の一人が、このとき大きな声でさけんだ。