Japanische Klassiker mit Furigana
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とさのくにばしら
土佐の国柱
山本 周五郎
Lesen Sie 土佐の国柱 (とさのくにばしら) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.375 Zeichen · 35 Bildschirme
また謀反人の父を持って、このまま永らえてもいられませぬ……どうぞ自害をさせて下さいまし」
「お待ちなさい、自害はなりません」
小弥太は抑えるように云った。
「勘当された以上、もう貴女は高閑どのの娘ではない、改めて云うが唯今から池藤小弥太の妻です。大逆人の娘どころか、貴女は大逆を未然に防いで呉れたのだ。貴女は山内家にとって非常な手柄をたてたのです。……小百合どの、忘れても軽挙なことをしてはなりませんぞ。拙者は出掛けて来ます」
「父は……父はどう成りましょう……」
「高閑どのは、御自分の考えた通りになさるでしょう。……と……申しても貴女には分らぬ。孰れお話しするまで、貴女は小弥太の妻だということを忘れずに、待っていて下さい」
小弥太は蒼惶と立ちあがった。
斧兵衛謀反!
一豊が山内家にとって無二の功臣と云った、その高閑斧兵衛が、主家に弓を引こうとしているという、余りに意外な、想像を絶した事である。若しそれまでに斧兵衛の不審な行動を調べていなかったとしたら、小弥太でも直ぐにそうと信ずることは出来なかったであろう。……然し彼は今こそ合点がいった。今日まで分らずにいた根本をつきとめたのである。