Japanische Klassiker mit Furigana
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
Lesen Sie 夜明け前 (よあけまえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 205.629 Zeichen · 408 Bildschirme
」
「江戸の芝居見物も一日がかりですね。」
こんな話の出るのも、旅らしかった。
夕飯後、半蔵はかねて郷里を出る時に用意して来た一通の書面を旅の荷物の中から取り出した。
「どれ、一つ寿平次さんに見せますか。これがあす持って行く誓詞です。」
と言って寿平次の前に置いた。
誓詞
「このたび、御門入り願い奉り候ところ、御許容なし下され、御門人の列に召し加えられ、本懐の至りに存じ奉り候。しかる上は、専ら皇国の道を尊信いたし、最も敬神の儀怠慢いたすまじく、生涯師弟の儀忘却仕るまじき事。
公の御制法に相背き候儀は申すに及ばず。すべて古学を申し立て、世間に異様の行ないをいたし、人の見聞を驚かし候ようの儀これあるまじく、ことさら師伝と偽り奇怪の説など申し立て候儀、一切仕るまじき事。
御流儀においては、秘伝口授など申す儀、かつてこれなき段、堅く相守り、さようの事申し立て候儀これあるまじく、すべて鄙劣の振舞をいたし古学の名を穢し申すまじき事。
学の兄弟相かわらず随分睦まじく相交わり、互いに古学興隆の志を相励み申すべく、我執を立て争論なぞいたし候儀これあるまじき事。
右の条々、謹んで相守り申すべく候。