Japanische Klassiker mit Furigana
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
Lesen Sie 夜明け前 (よあけまえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 205.629 Zeichen · 408 Bildschirme
この神奈川には、あなた、肉屋の前を避けて通るような、そんな年寄りもございます。」
その時、寛斎は自分でも好きな酒をはじめながら、瑞見の方を見ると、客も首を延ばし、なみなみとついである方へとがらした口唇を持って行く盃の持ち方からしてどうもただではないので、この人は話せると思った。
「こんな話がありますよ。」と瑞見は思い出したように、「あれは一昨年の七月のことでしたか、エルジンというイギリスの使節が蒸汽船を一艘幕府に献上したいと言って、軍艦で下田から品川まで来ました。まあ品川の人たちとしてはせっかくの使節をもてなすという意味でしたろう。その翌日に、品川の遊女を多勢で軍艦まで押しかけさしたというものです。さすがに向こうでも面くらったと見えて、あとになっての言い草がいい。あれは何者だ、いったい日本人は自分の国の女をどう心得ているんだろうッて、いかにもイギリス人の言いそうなことじゃありませんか。」
「先生。」と十一屋は膝を乗り出した。「わたしはまたこういう話を聞いたことがあります。こっちの女が歯を染めたり、眉を落としたりしているのを見ると、西洋人は非常にいやな気がするそうですね。